現在、新型コロナウイルスという新たな病原菌によって、数多くの人を苦しめています。
すでに中国では100人以上の死者が出ており、日本国内でも新型コロナウイルスの陽性反応が診断された患者さんが出てきていて、決して目の離せない深刻な問題となっています。
当然、対策を立てなければならないし、予防や医療技術への発展にも目を向けていかなければなりません。しかしそんな中で、新たに問題として浮上しているのが、「新型コロナウイルスの偏見問題」です。本日(2月9日)付のYahoo!ニュースではこのような記事があげられています。
中国から帰国した子どもたちへの過剰反応が起きている。新型肺炎へのおそれを理由に、保育園や幼稚園が来園を拒んだりするケースだ。文部科学省は、感染症を理由にした偏見に注意を呼びかけている。
このような記事があげられていました。中国で、新型コロナウイルスの病原菌が蔓延してしまったこともあり、中国からの帰国者に対し、過敏になりすぎていることが問題視されています。
確かに他の園児や保育士などに感染してしまってはひとたまりもないというのは事実です。しかし、中国にいたからという理由だけで入園を拒否するというのは果たして筋が通っているのかどうかという疑問は確かに当人にもよぎりました。
このような感染症の流行において、きちんとした決め事があったわけでもないのに、突然拒否された親御さんの気持ちを考えたら同情せざるを得ないというのも正直なところです。また、続いてこのような記述もあります。
「どうぞ」と好意的だった態度は、中国からの帰国だと伝えると一変した。「見学するなら、塀の外から」「3月の卒園式以降なら見学可能」と言われたという。
幼稚園側も、当然新入園児を一定数確保しなければなりません。ですから基本的にはどの顧客に対してもフランクですし、歓迎されることが一般的です。
それだけに、中国から帰国してきたというだけでこのような対応をされたというのは衝撃だったはずです。
また同記事によると、新型コロナウイルスの潜伏期間は一般的に二週間足らずであるとされているそうです。しかし当事者は、帰国から1か月が経過し、せきや発熱などの症状がないのにも関わらず、このような対応をされたということです。
結局園は市から注意を受けたそうですが、このような事例による偏見は大きな問題です。
しかし、これを偏見ととらえない人もかなり多くいました。
両方の意見があるので、まずはネットの声を見ていきましょう。
「幼稚園を見学したい。 中国からの帰国者ですが…」 これ断るのが偏見? 通園させてる親が“嫌だ”と思ったら偏見?子供を守るだろ⁉️ 朝日新聞、何でも人権問題にすんな‼️
偏見かどうかわかんないじゃん。感染していても検査で引っ掛からない場合もあるんでしょ
この対応は偏見ではないよね? 普通でしょ。 逆に中国から帰国した子供達を、確実に陰性ですと 言い切れるまで、自宅待機させなきゃダメだろ。
否定的な声が思っていたより多かったです。
いやあ個人的にびっくりです(;^ω^)
怖いし過敏になるのもわかるのですが、潜伏期間が決まっているわけですからねえ、、、。
でもすごくなるほどなと思いました。もし僕がそこに通わせている親だとしたら、怖いと思ってしまうのは間違いないと思いますしね、、。
このほかにも過去の事例から、中国に対して信頼ができないからとここぞとばかりに熱くなってコメントしている人もいましたね。そういう問題ではないような気がするのですが、、笑
続いて偏見問題ととらえた人たちの声です。
コロナウイルスは怖いけど、それ以上に怖いのは偏見や差別かなと。 中国人だからというだけで一瞬引いてしまう。 そういう事が無意識で起こってしまうのが人間の怖いところな気がする。
ウイルスは中国本土に留まっていない。これは大変な偏見発言だ。中止が一番の解決策だ。
これだけたくさんの人たちが苦しんでる時期に、東大の池内教授とその取り巻きネトウヨの中国への偏見差別発言は許せんな、、
このように、偏見ととらえている人もいます。
「中国人だから」という理由だけでどうこう言われたり、ひとくくりにされてしまうのは、偏見や差別というほかないような気がしますね。
実際、無意識な中国人に対しての引いてしまったりするような態度が、コロナウイルスに対しての過剰な反応の原因の一つとなっている可能性も正直否めませんね。
僕がこの件から伝えたいのは、事実から事実についてだけを話すことができていれば、このようなことにはならないはずだということです。
「中国だから」という理由は、根拠にはなっていないし、そもそもはっきりとした原因なのかもわかりません。
人間の集団心理で、確証がないほど拡散しやすいということがあります。
不安な気持ちから周りに同意を求めようとすることでどんどん広がります。
中国人は周りに少ないからと言って、「中国だから」とか、「中国にいたから」というような発言がしやすいというのも拡散しやすい原因の1つでしょう。しかしそれは果たして適切なのでしょうか?という疑問は正直残ります。
今回の件をまとめると、「入園拒否された」という事実というより、何が原因でこのような結果になっているのかが大事な気がしますし、そこの違いが偏見ととらえるかとらえないかの分かれ道になっているような気さえします。
「中国に行ったから」では偏見です。しかし、「病原菌についての検査が義務付けられているのにも関わらず、検査を受けていないから」などという理由なら、偏見と言えないかもしれません。
このようなケースに対応するためにも、検査を義務化するような、新たな法律や条例を設けていくべきなんじゃないかなあと個人的には思いますね。
拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(*^^*)