自己啓発本を覗くと、過去は変えられないけど未来は変えられる。だから過去ではなく、未来のことを考えなさい。
なんてよく書かれているかと思います。
過去は変えられないのだから、過去のことは考えず、今と未来のことを考えて生きていきなさいというような言葉ですね。
これはかなり一般的な考えであり、耳にしたことがあるという人も多いはずです。本以外にも、教育現場や研修などでもよく用いられる通説であると思います。事実、それが間違っているとは言い難いです。
しかし、過去は変えられないという言葉から考えてみたのですが、過去の事実は変えられないけれども、過去の捉え方を変えることはできるのではないか。と僕自身考えています。
例えばの話です。学生時代Aさんと仲が良かったけれどもある日を境に突然自分(自分は男という設定にします)に対して関わりを持ってくれなくなったとします。
正直自分にとって仲が良かった友達が突然関わってくれなかったら嫌な気持ちになるし、ショックも大きいです。それと同時に、「Aさんって突然関わってこなくなるなんて薄情な人だ」「なんで自分はAさんと仲良くしていたんだろう」というようなAさんに対して悪いイメージが根付いてしまうことも事実だと思います。
しかし、数年後にB君からある事実を告げられます。
「Aさんは実はお前のことが好きだったんだよ。だからCさんのことが好きなお前と接するのがつらかったみたいなんだ。」と聞かされたらどうでしょうか。
本当に好きだからこそ思うようにコミュニケーションをとることができないことってありますよね。ですのでAさんに対して攻撃的だった気持ちが緩和されます。
事実、その日以降Aさんに対しての気持ちは変わることでしょう。
攻撃的な気持ちから、自分のことを好いてくれてたんだなあこの人はというような気持に変わりますよね。
そしてそれと同様に、自分に対して関わりを持とうとしてこなくなった時間に対しても嫌悪感を抱かなくなります。
今のはほんの一例ですが、新しい事実を知ることで過去に対しての一連の出来事への印象ががらりとかわり、それに対する気持ちも変わるということがあります。
過去の事実が変わったわけではない。しかし捉え方が変わる。
この「捉え方」こそが本質なんじゃないのかなあって思うんですよね。
ディスニーに行きたい!っていうけれども、「ディズニーに行く」という事実が欲しいのではなく、ディズニーに行くことで楽しい気分になる!というその楽しいという「捉え方」を求めているのであり、それが本質なのではないかと思います。
この「捉え方」が本質なのであるとすると、事実を知る前と後で結果的に本質が変わっているということになるわけだから、「過去が変わりました!」と言ってしまっても、間違いではないのかなあって僕個人は思ってしまいます。
今を生きる。そして未来のために生きる。それは間違いないのだけれども、そのために過去の事実を一度整理し、自分の捉え方を見つめなおしたり、過去の出来事について他人から情報収集するという行動も有効なことなんじゃないかなって個人的には思います。
今日は記事も画像もない、自分の考えを文章のみで率直に記す記事にしてみました。少しでもご共感いただけたら幸いです。
拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(^^)/