メンタルてちてち

心理系、福祉系の話題が多いです。少しでも皆様に役立つ情報を発信できればと思います。

病院実習と施設実習(精神保健福祉士)の実体験と感想

 

 皆様こんにちは。

 私は現在、精神保健福祉士という福祉系の資格を持っていますが、この精神保健福祉士の資格を取得するためには、病院と施設の実習を併せて24日間それぞれこなさなければなりません。

 今回は、精神保健福祉士の資格取得に必要な病院実習と施設実習を通しての実態とその感想について、実体験をふまえて記事にすることで少しでも実習にのぞむ方の参考になればと思います。

 

 

 

 病院実習について

    実習場所及び内容

 病院実習と言っても、病棟がある大きな病院に行く人と町のクリニックのような小規模のところに行く人がいますが、私は病床が500床ほどあるやや大きな精神科病院に実習に行きました。

 実習内容としては主に

 ①病棟の中に入り、直接関わる

 ②デイケアやグループホーム、病院内余暇活動などの見学及び利用者とのふれあい

 ③各種関係者会議への同席

 ④訪問看護等外部での支援への同行

 といったところでした。

 

 病院実習という名目ではありましたが、デイケアや訪問看護など外部に出向く機会は比較的多く設けられていた点は意外でした。

 外部に出て外の空気を吸う機会が頻繁にあったのは、息抜きになったので良いなと思っていました(笑)。

 

 感想

 私が参加した実習先では、①が基本で担当者会議や外部への用事が組まれた際には、その都度それをこなすというような内容でした。

 病棟には一般病棟と急性期の病棟(病棟の名前は忘れました)に分かれており、どちらにもお邪魔しました。

 急性期病棟のほうがより重篤な患者が多い印象で、例えば医療保護入院や措置入院に該当する患者さんもそちらで入院しているという状態でした。

   

 私は初日、とても緊張した面持ちで病棟に入り患者さんと触れ合ったのですが、多くの患者さんがかなりこちらに興味を示してくれ、友好的に関わってくれました。

 病棟に入りこちらが会釈すると、温かく会釈を返してくれる人や、積極的に話しかけてくれる人もいました。

 「どこから来たの?」「何歳?」「漫画とか好きなの?」と身近な話題を振ってくれる方もいて、緊張していた私としてはとても嬉しかったです。

 しかし今考えると、閉鎖病棟にいる精神疾患の患者さんは、中々外の世界の空気を吸うことがなく、外部から来る私の存在に興味を示していたのかなと思う部分もあります。

 これから病院実習で患者さんと関わる機会があるという皆様も、あまり緊張せず、患者さんに興味を持ちながら好意的に関わっていれば、患者の皆さんもそれに答えてくれますので、そこは安心して実習に臨んでいただければと思います。

 

 

 

 施設実習について

 実習場所及び内容

 施設実習では、私は地域活動支援センターに行きました。

 しかしこれは人によって違い、例えば相談支援センターや入所施設(救護施設等)などで実習を行っている人もいました。学校によっても違うのかもしれません。

 

 私が地域活動支援センターで行った実習としては、主に

 ①施設利用者との関わり

 ②同法人の施設見学(生活訓練施設、デイケア、就労継続支援等)

 ③モニタリング資料及び個別支援計画の作成

 ④クライエントとの面談練習

 ⑤訪問型の支援への同行

 といったところでした。

 

 

 感想

 こちらの施設では、病院に比べて様々な利用者と関わる機会は少なかったのですが、その分特定の利用者と密にコミュニケーションをとる印象でした。

 中でも1人の利用者とのコミュニケーションを通し、過去や背景、環境などから本人を深く知ったうえで今後どのような支援ができるのか、支援計画をたてるという内容が印象的でした。

 やはりこちらは支援計画を立てた上で今後の方向性を練っていきたいという思いから、ついこちら優位のコミュニケーションとなってしまいがちでした。しかしクライエントが主体のコミュニケーションを重ねるのが本来の支援のあるべきで姿で、そこのバランスがとっても難しいなと面談で実感しました。

 しかしわからないことは、指導者や職場のスタッフが丁寧に教えてくれましたので、安心して実習を受けることができました。その点は今思うと心強かったなと思います。

 

 まとめ

 いかがだったでしょうか。

 実習が控えている方、不安ですよね。うまくやれるかな?とか問題なく終わるかな?とか、考えちゃいますよね。

 痛いほど気持ちがわかります。

 しかし安心してください。絶対大丈夫です!!!(笑)

 ルールを守り、決められた時間に行動し最低限の社会性があれば問題ありません。

 わからないことはわからないで、指導者に質問すればいいと思います。

 悪い見本かもしれませんが、僕は「だって金もらってねえんだし!」って開き直りながら実習にのぞんでいました。笑

 

 専門知識や技術などは、この先いくらでも学ぶ機会があるかと思います。

 とにかく精神障害をもつ方々と生でお話しし、目の前の相手と対峙する中で感じたことや考えたことを大切に心にしまいながら実習をこなしていれば、それだけで100点なんじゃないかなと思います。

 きっと一生懸命に患者さんやクライエントさんと向き合い続ける胆力のある方なら、素晴らしい精神保健福祉士さんになれるんだろうなと思います。

 

 これから実習を受ける皆様が、「実習に行ってよかった!」と思えるような実習になれることを心から祈っています。

 拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(^^)/