現在、保育士が大変不足しているという事態になっています。
人手不足の原因として、非常にストレスフルである職業であるというほか、低賃金である点、育児などとの両立が難しい点などがあります。
保育士が抱える苦悩は大変大きいものです。また、そのことが待機児童問題などの引き金となっているといっても過言ではありません。
そうした状況の中、ついに保育士を支える動きが見られたので、今日はそれを記事にしていきたいと思います。
本日、2月6日(R2年)付けの福祉新聞の記事によると、秋田県鹿野市で、土曜日に合同保育を実施するという取り組みをしているそうです。
利用者が少ない場合、土曜日の保育を2園以上の保育所が合同で実施する「合同(共同)保育」。保育士の負担軽減・有給休暇取得率向上が期待できる取り組みだが、全国でも実例はまだ少ない。
保育士さんが受け持つ子供たちへの責任は重大です。なので、平日に自由に有給休暇が取れない保育士さんにとってはありがたい取り組みなのかもしれませんね。
なぜ有給が取りやすくなるのかというと、保育の制度にわけがあります。
国の配置基準では、子どもに対する保育士の数として、0歳児3対1、1~2歳児6対1、3歳児15対1、4~5歳児30対1と決められている。
2園が合同保育を実施することで、例えば5歳児のクラスの登園児が5人ずつなら、通常保育士が1人ずつ計2人必要なところ、1人で済む計算だ。
特に小さい子どもは目を離すと危ないですよね。なので、小さい子どもほど少人数ごとに見なければならないと、義務付けられています。
上記のように、合同保育をすることで、効率的に1人の保育士さんが稼働することができ、人員を割くことができるわけですね。これによって人件費の削減及び、有給取得率の両方が見込めるので、保育所側にとっても、職員側にとってもメリットが大きいわけですね。
特に土曜日ともなると、ママをしながら保育士をしている方にとっては大きいです。
子どもの学校行事などに、参加できる余地があるからです。
新しい改革なので、当然バッシングがあるかと思いきや、特に大きなバッシングはないそうです。
利用者も親ですので、保育士さんの苦悩がわかるのかもしれませんね。
そして、利用している子供たちも楽しみにしているそうです。
本当にいいことづくめですね(^^)/
個人的にも、この政策は大賛成ですが、このような素晴らしい政策なのにも関わらず、現時点で実施されているのはまだ少ないそうです。
やはり2つの園同士の日ごろからの交流があるかどうかということや、同じ法人の保育所が近くにあるのかどうかというような問題も大きいのでしょうね、、。
なかなか条件を満たす2つの園というのもないのかもしれません。
私事ではあるのですが、僕の母親も保育士をしています。
普段はなかなか口にしませんが、きっと思うように休みが取れなかったり、急な土曜日の出勤にも応じないといけなかったりで、きっと内心大変な思いをしているのだろうなと思います。
人数の少ない同じ法人下における保育所同士は、運動会やお遊戯、音楽会などの学校行事などから始め、できる限り日ごろから交流を深め、合同保育を積極的に実施していくのがいいのではないかと思います。
拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(*^^*)