ストレスの対処は、多くの人が直面する問題なのではないでしょうか。辛い時間を過ごさなければなりませんし、ストレスはタバコと同じくらいの健康被害が出ると言われています。まさに私たちにとって、百害あって一利なしです。
長い時間、ストレスに苛まれて苦しむ人がいる一方、うまく対処して楽しい時間を長く過ごすことのできる人もいます。
では、これらの違いはどのようなものなのでしょうか。今日はこの違いについて、記事にしていきたいと思います。
ストレスを溜める人と発散できる人の違いは?
ストレスコーピングができるかどうか!
ストレスコーピングとは?
ストレスを溜める人と発散する人の違いは、ストレスコーピングにあると言われているそうです。ではまず、ストレスコーピングとはいったい何なのでしょうか。
ストレスコーピングとは、簡単に言うと日常の様々な場面でストレスを感じたときに、そのストレスをうまく乗り切ったり、扱ったりするスキルのことを指します。
ストレスをうまく発散できる人は、このストレスコーピングの能力が高いと言えるのではないかと考えられているのです。
コーピングは、「問題を対処する、解決する」という意味のcopeからきていて、メンラスヘルス用語として使われています。コーピングという単語のみでストレスコーピングの意味を指すこともあります。
このストレスコーピングには、問題焦点型と情動焦点型の2種類があります。
順にみていきたいと思います。
問題焦点型ストレスコーピング
1つ目は、問題焦点型のストレスコーピングです。これは、ストレスの要因そのもの(ストレッサー)に働きかけ、ストレスを対処していこうというものです。
例えば対人関係でストレスが溜まってしまい、ストレスの要因が他人にあった場合、直接話を持ち掛けたり、感情をぶつけたりするような感じです。
これは原因そのものを解決する、原因療法に似ています。
原因を取り除き、直接的に対処する方法は最もシンプルですし、再発もしにくいです。しかしこの場合は、社会的な立場を犠牲にしたり、高い行動力が必要となるなど行動にうつす上での障壁も大きいのは事実ですネ、、。
情動焦点型ストレスコーピング
これは、問題を直接対処しようという問題焦点型とは違い、問題から生じた自分の感情をコントロールするという考え方のことを指します。
例えば上記と同じように対人関係でストレスが溜まってしまった場合、ストレスの原因について本人に直接話すようなことはせず、その人との関わり方を変えるというものです。
これは、問題から生じた利害を軽減しようとする、対症療法に似ています。
こちらは少ないリスクで確実に生じている問題を和らげることができるため、かなり実用的ですし、得意な人も多いのではないかと思います。ただし、再発しやすいという点や、長く向き合っていかなければならない点などのデメリットはあります。
まとめ
どちらにも長所や短所がありますが、相異なる2つです。この2つを組み合わせることが重要かもしれません。
時には問題焦点型で、またある時には情動焦点型、という感じで。
どちらか一方のみで対処しようとしている人もたまに見かけますが、どちらか一方だけですと対処しにくい状況が生じ、抱え込んでしまったり、よりストレスが強まってしまうという可能性も否めません。
いずれにせよ、心の負荷である問題をきちんと解決しようという試みは大切です。趣味や娯楽で忘れるのも大事かもしれませんが、それは対処法や解決策をきちんと練った後にすべきことだと思います。
そうしなければ、どんどん山積みになっていってしまいますからね。
今年は大変な年で、ストレスも例年以上に溜まりやすいかもしれませんが、1つ1つ対策を練ることで一緒に乗り越えていけたらなと思っています。
拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(^^)/