昨今、連日新型コロナウイルスについて報じられていて、日本中が神経質になってしまっています。仕事や学校など日常生活に大きく影響を与えてしまっている現実があり、全国民が全く目を離せない毎日となっています。それほど、未知の病原体は脅威をもたらすということですね。
コロナウイルスによってもたらす体の問題や、それに伴う生活への問題という二次災害にほとんど意識がいってしまっているのではないでしょうか?
しかし、皆忘れがちだと思うのですが、コロナウイルスによって大きな問題が生じているのは、体や生活への問題だけではありません。
ぜひその現実を伝えたいという一心でこの記事を書かせていただいています。
日々コロナウイルスによって毎日を脅かされているとついつい気が付かないのですが、見ず知らずのうちに皆さんの大事な「心」がダメージを受けてしまっているという点です。
なんとなく感じてはいると思うのですが、なかなか向き合おうという気になれませんよね。これを見てハッとする人がいてもおかしくないくらいだと思っています。
もちろん心の面で大人も大きなダメージを受けているのですが、耐性のない子どもにとってはものすごく大きな脅威なのです。
今日は特に子どもに焦点をあてた、コロナウイルスが心に与えてしまった影響について記事にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
前提として、一般的に子どもは大人に比べ、複眼的なものの見方をすることが苦手です。これは人生経験の少なさ、複数の情報を比較する力の未熟さ、合理的、論理的に考える力の未熟さなどによるものです。したがって、ネガティブな情報にさらされると感情が大きく揺さぶられ、とても不安定になってしまいやすいのです。
公認心理師の方が書かれている記事を貼らせていただきました。
子どもの人生経験の少なさからかわかりませんが、未知のものに対しての恐怖心が大人以上に生じてしまうのはなんとなく想像がつきますよね。子どもには新鮮に感じる経験が多い分、このようなマイナスに働く未知の社会現象には、非常に大きな恐怖を抱いてしまいやすいです。
東日本大震災が起こった2011年のことを思い出しました。僕は当時小学生だったのですが、大きな地震というものが初めての経験で、非常に大きな恐怖を植え付けられたことを覚えています。
地震によって日本がどうなるかわからない。無事に明日生きられるかわからない。普通の生活を明日から送れるのかわからない。
あのときは非常に大きな恐怖でした。もちろん大人になっても恐怖は恐怖なのですが、知識から打開策を編み出せる点や、論理的な思考力が発達している分、まだ子どもが感じている恐怖の大きさに比べるとマシのような気がします。
きっと子どもにとってはコロナという未知のものが非常に大きな脅威であり、生活や大人の動きがそれによって変化してしまうことでさらにその恐怖を助長させてしまっているという現実があります。それによって大きいストレスを抱えてしまったり、精神的に不安定になってしまう子どもが少なくないそうです。
この子どもが抱えている問題を理解しようとした上で、どのように向き合っていけるかを考えていくべきですよね。
同記事に、子どもへのメンタルケアについて書かれていますので、そちらをご覧いただけたらと思います。
1. 気持ちを受け止める
子どもの不安や憂うつ、イライラなどの気持ちをまるごと受け止めます。「なんで憂うつになっているの?」「イライラしないで!」などと批評的、批判的にならず、「そういう気持ちになっているんだね」と事実をそのまましっかりキャッチします。
2. 問題の外在化と共感
「そんな気分になるのはあなたが悪いわけではない。この状況では、誰だってそういう気分になるのも無理はない」というように問題を本人から離して外在化させます。そして、「お母さんだって同じだよ」というように、共感します。すると、「嫌な気持ちになってしまうのは自分が弱いから、わがままだからではない」と感じ、「大人だって同じように感じている」ということが分かると、安心します。
3. 休校中にできること、楽しめることのアイデアを喚起する
一斉休校によって長期間休めるのは、普段できなかったことを思い切りできるチャンスでもあります。この機会に、時間があればやってみたかったことを、親子で考えてみましょう。部屋の模様替え、文学全集の読破、ランニングやサイクリングなどで体力づくり、絵を描く、楽器の練習、苦手教科の勉強など、集団の場でなくてもできることはたくさんあるのではないでしょうか。新しいことを始めると気分が変わります。そんな機会をつくってみるとよいでしょう。
少々難しいことも書かれているように思いますが、1と2に必要なものは同じもののような気がしますね。重要なのはやはり「受け止め力」でしょう。
自分と相手の意見や考えが違うと、ついつい相手を否定しようとしてしまいます。やはり自分が正しいと思っているから、自分の意見が正しいだろうということを表現しなければ気が済まないからということです。
しかしそれをぐっと抑えて、「この子はどうしてこういう気持ちなんだろうか。」「この子はどうしてほしいのかな?」などという子ども主体に考えるべしということです。
3もその延長ですよね。具体的にその気持ちを行動に移そうという意識が3という考えに派生したのだと思います。
ただもちろん子どもだけでなく、大人も心の問題を抱えてしまっています。
辛いときは辛いのは皆一緒です。もともと現在、精神的な病が問題になっていますので、相談員が充実してきています。なのでしんどいときはどんどん頼ったほうがいいです。
そちらの情報についてのリンクも貼り付けておきます。
国もこの状況に気が付き、動き始めています。これには感謝です(__)
子どもももちろんですが、大人も、ちょっと現状の毎日が本当にしんどいなと感じてしまった場合は遠慮せずにこのような機関を利用するのもありかと思います。
電話するのはするだけただですしね。どんどん利用しましょう。
ついついうっかり忘れがちな心の問題。見ず知らずのうちにダメージを与えかねない恐ろしい問題だと思います。可視化できない分、対策をないがしろにしてしまいがちだからです。
自分の問題も他人の問題も可視化できない。これが心の問題の非常に大きな特徴だと思っています。
このような問題が私達の日常生活の裏で進んでおり、目を向けていかなければならないという事実にこの記事を読むことで少しでも気が付いてくれたらいいなあと思っています。
拙いブログではありましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました(^^)/